●講師:野村 和哉 氏
技術士(情報工学部門/経営工学部門/総合技術監理部門),ITコーディネータプロフィール
1986年より,大手電機メーカにて,衛星搭載装置開発,衛星管制ネットワーク構築/運用を担う。
その経験を活かし,2001年より業務プロセス改革のコンサルティングに従事。
財務報告に係る「内部統制報告制度(J-SOX)」に対応するための業務改革や,素形材工場の生産プロセス,食品加工工場の加工プロセス,倉庫・物流プロセスなど,官民組織における業務プロセス改革を支援してきた。直近ではSDGsをテーマとした改革も増えてきており,科学的手法(データドリブンな意思決定)を行う業務プロセスへの改革を得意としている。
主な資格:技術士(情報工学部門/経営工学部門/総合技術監理部門),ITコーディネータ
著書:「PMツールの実践的活用法 さまざまな課題に挑戦するPMたち」(PMI日本支部・共著)
●受講料:25,000円(消費税込)(テキスト代を含みます。)
録音・録画・撮影はご遠慮下さい。
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受講のおすすめ
技術士2次試験では,現代社会が抱えている様々な問題や社会的なニーズや技術の進歩に伴うエンジニアリング問題に対して,問題解決と,それに至る課題設定の能力が求められています。この能力を訓練することが,2次試験対策としては重要です。
一方,「科学技術・イノベーション白書」は,科学技術・イノベーション基本法に基づき,政府が科学技術・イノベーション創出の振興に関して講じた施策を報告するもの。」と説明されています。政府が「現代社会が抱えている問題」を解決するための解決策として科学技術・イノベーション創出の振興を行っており,その施策内容や具体的な成果について報告している白書となります。
令和6年度版「科学技術・イノベーション白書」では,AIが取り上げられています。ここ数年AIの発展は凄まじく,多くの部門で解決策とされているかと思います。DX,SXを問う出題の多くでAIが解決策となりうることが,みなさんも過去問題を読まれるとわかるでしょう。本白書では,解決策に必要となるAIなどの基盤技術の動向だけでなく,解決事例の紹介が行われています。本白書では解決策は書かれていますが,その大本となった社会問題や課題は明記されていません。それらは暗黙の了解事項として施策が書かれているのです。しかし技術士2次試験では,「問題点の週出,課題設定,解決策を見出す」ことが求められています。ということは,本白書を用いて「解決策から社会問題や課題を見出すこと」を訓練することが試験対策として有効であることがお分かりになるかと思います。
本セミナーでは,令和6年度の「科学技術・イノベーション白書」を読み込み,日本国における社会問題を解決する施策(解決策)についての理解を深めていただくとともに,解決策から「社会問題」および「課題設定」「技術者倫理として必要な事項」「社会の持続性を確保する方法」を見出す方法を解説します。また,ワークショップにより知識の定着を図ります。
このセミナーは,必須問題Iまたは選択問題IIIを解く能力を延ばしたい方に,ご参加いただきたい講座です。
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