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2021.01【特集記事】 技術士第二次試験 完全攻略第7章 合格者体験談(2020年11月3日 「技術士第二次試験合格のポイント」ガイダンスで講演) | |||
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私は令和元年度の試験に合格しました。そのときの話をさせてもらいます。まず自己紹介ですが、エンジニアリング会社に勤めています。受験した部門は機械部門で、その中の専門科目は流体機器です。今回初めての受験だったのですが、幸運にも合格することができました。受講した講座は、技術士第二次試験合格一直線コース、それから筆記試験に合格した後は口頭試験の完全合格直前対策講座でした。そして、勉強方法ですが、筆記試験に対しては、色々な本で言われているように主にキーワード集をつくりました。ただ、そのキーワードをどうやって抽出したかというと、過去問を見たり、スクーリングで解説されるキーワードを利用しました。そして、講座での添削問題です。添削問題を提出すると解説が自分のところに返ってきますが、その時に「こういうキーワードを勉強した方がよい」とキーワードもついてくるので、それを自分で調べてキーワード集を作成しました。そして、キーワード集を作成するとき、どうやって作ればよいかわからなかったので、講座テキストとは別に発行されている『技術士第二次試験に合格するキーワード集の作り方と高得点論文作成法』テキストが非常に参考になりました。このようにしてキーワードを勉強しました。あと添削問題で、期限が1か月ほど設けられていますので、期限内にとりあえず書いて、良かったのか、悪かったのか、どうしたらよいか、ということを講師の先生からいただくのが必要なのかと思います。添削問題が溜まっていくとできなくなってしまうので、できる限り期限に間に合うように提出しました。 それから最後の方は、試験1か月半前くらいですが、過去問題を自分でやってみたり、自分でこういうのが出るのかと想定して問題をつくって論文作成してみたり、書籍や新聞、雑誌を読んで情報収集しました。
平均の勉強時間ですが、平日:2〜4時間(試験日1ケ月前は3〜4時間)、休日:7〜8時間です。ただ平均なので、毎日毎日この時間できたわけではないのですが、できる限り毎日継続して勉強しました。どうしても時間が空くとリセットされるとか、モチベーションが下がってくるので、たいへんでもできる限り毎日続けました。休日については、夜は疲れてしまうので、昼間の時間帯に目標を掲げてやりました。
技術士講座を受けて良かったのは、筆記試験ではキーワードの抽出、スクーリングを受け自分の中で解釈して添削問題をやることです。自分で考えて文章をつくっていくので、記述のトレーニングになりました。また、添削問題をやると「ここはこうした方がよい」とアドバイスをもらえるので、論文の作成方法について非常にためになりました。
技術士になって良かったのは、名刺に「技術士」と書けますので、顧客やベンダーさんからの信頼が得られ、説得力のある説明ができるようになったと思います。それから、技術士であるという自覚が出て、技術者倫理を考えながら業務に取り組むことができるようになりました。 最後に、これから受験される方にお伝えしたいことをお話します。受験勉強は確かにたいへんで、またこれを来年やるのかと思うとプレッシャーになりました。だから、たいへんな分、今年一回で合格するんだという思いを強くして、だいぶモチベーションを上げて勉強を継続しました。ただ、仕事をしながらの受験勉強になるので、なかなか時間が取れないと思いますので、通勤や移動のスキマ時間を活用するのがよいと思います。私の場合はiPadを使って論文を何度も書いて練習しました。合格者によってもやり方はそれぞれですので、ご自分に合ったやり方を見つけて合格に向けてがんばってもらえればと思います。 |