2−1.技術士試験と白書の関係
技術士試験の受験対策には、「白書」の内容をチェックする必要があるとよく言われますが、実は何のために、どのように学習したら一番効果的なのかがよくわからないまま、膨大な白書の頁数の前で途方に暮れてしまう方が多いのが実情です。
そこで、今回は技術士試験合格のための「白書」の読み方について「環境白書」「ものづくり白書」「科学技術・イノベーション白書」「情報通信白書」「国土交通白書」をとり上げそれぞれの社会背景からの問題点の摘出、課題設定のやり方、解決策の見出し方、キーワードの選定などをわかりやすく効率的に、読み方を指導します、これらの講座は必須問題I、選択問題IIIの解答作成に大きな力となることは確実です。
更にこれらの白書の共通的なバックボーンとなっている内閣府のホームページも目に通すことをおすすめいたします。そこには、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)概要」などが掲載されています。
2−2.「白書」を読むシリーズの内容
各講座の受講のおすすめから、講座コンセプトを、読みとっていただきたいと思います。
「『環境白書』の読み方」は
“令和5年1月に改訂された「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」では、技術者倫理の項で「社会、経済及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続可能な成果の達成を目指す」旨が明記されている。つまり、「環境」に関する基礎知識・専門的学識を有することは、技術士にとって必須要件といえる。
環境に関する情報源として『環境白書』を読もう。ただ読むのではなく、技術士試験で問われるコンピテンシーと紐づけて環境白書を読み込もう!点数に直結する読み方をしよう。そして、本講座で身につけた読み方で、加点を積み重ね、合格をつかみ取ろう!
本講座は、一次試験、二次試験(筆記・口頭)、総合技術監理部門の試験、いずれの試験にも役立つ内容です。受講をお待ちしています。”となっています。
「『ものづくり白書』の読み方」は
“ものづくりは、技術者のアイデアを基にして、無から有を生じさせる一連の創作・技術活動です。技術者固有の経験や専門知識を活用することで、付加価値の高い産業製品を産み出すことができます。最新の専門知識の習得手段には、学協会誌購読、文献調査等があります。一方で、政府発行の年度別報告書である「白書」を活用することで、産業界での新技術開発動向と導入やその成果等を閲覧し、あなたの新技術開発に際しての参考にすることができます。
本講座は、一次試験、二次試験(筆記・口頭)、総合技術監理部門(筆記・口頭)、いずれの試験にも役立つ内容です。積極的な受講をお待ちしています。”となっています。
「『科学技術・イノベーション白書』の読み方」は
“技術士2次試験では、現代社会が抱えている様々な問題や社会的なニーズや技術の進歩に伴うエンジニアリング問題に対して、問題解決と、それに至る課題設定の能力が求められています。この能力を訓練することが、2次試験対策としては重要です。
一方、「科学技術・イノベーション白書」は、科学技術・イノベーション基本法に基づき、政府が科学技術・イノベーション創出の振興に関して講じた施策を報告するもの。」と説明されています。政府が「現代社会が抱えている問題」を解決するための解決策として科学技術・イノベーション創出の振興を行っており、その施策内容や具体的な成果について報告している白書となります。
令和6年度版「科学技術・イノベーション白書」では、AIが取り上げられています。ここ数年AIの発展は凄まじく、多くの部門で解決策とされているかと思います。DX、SXを問う出題の多くでAIが解決策となりうることが、みなさんも過去問題を読まれるとわかるでしょう。本白書では、解決策に必要となるAIなどの基盤技術の動向だけでなく、解決事例の紹介が行われています。本白書では解決策は書かれていますが、その大本となった社会問題や課題は明記されていません。それらは暗黙の了解事項として施策が書かれているのです。しかし技術士2次試験では、「問題点の週出、課題設定、解決策を見出す」ことが求められています。ということは、本白書を用いて「解決策から社会問題や課題を見出すこと」を訓練することが試験対策として有効であることがお分かりになるかと思います。
本セミナーでは、令和6年度の「科学技術・イノベーション白書」を読み込み、日本国における社会問題を解決する施策(解決策)についての理解を深めていただくとともに、解決策から「社会問題」および「課題設定」「技術者倫理として必要な事項」「社会の持続性を確保する方法」を見出す方法を解説します。また、ワークショップにより知識の定着を図ります。
このセミナーは、必須問題Iまたは選択問題IIIを解く能力を延ばしたい方に、ご参加いただきたい講座です。”となっています。
「『情報通信白書』の読み方」は
“技術士試験のどの部門においても、DX(Digital Transformation デジタルトランスフォーメーション)は最重要のキーワードである。これを正しく理解し、各部門の技術視点で咀嚼しなければ、現在の技術士試験を突破することは難しい。
添削においても、DXを単なるアナログからデジタルへの動きであると勘違いした答案が多く見られます。あなたは、デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXの違いを認識しているでしょうか? そしてDXを理解する重要な公的資料が「情報通信白書」です。「情報通信白書」が、情報工学部門受験生だけでなく、“すべての部門”の受験生にとって重要な理由がそこにあります。
この「技術士試験合格のための『情報通信白書』の読み方」セミナーでは、情報工学やIoT、DXの実践およびアカデミアでの議論豊富なベテラン講師が、情報通信白書の意味から、その読み方、学習の基本戦略(対策)までを丁寧に指導します。さらに、今回いくつもの「実践演習」を取り入れ、情報通信白書を使いこなしてもらいます。
本セミナーを受講された方は、各部門において情報通白書という大きな武器を使いこなす方法を学べ、それが必ずや「合格」につながると確信しております。定員がございますので、早めにお申込み下さい。”となっています。
「『国土交通白書』の読み方」は
建設部門および上下水道部門等は、社会基盤整備によって国民の安全で安心な生活、豊かで活発な社会活動を維持していく重要な役割を担っています。
これを政府で担当しているのは国土交通省であり、技術士試験では、時代の変化に対応して決定される国土交通政策を理解して問題に解答することが重要です!!
「国土交通白書」は、我国の政治社会経済の実態及び国土交通省の施策の現状について周知させる公表資料であるので、これを最大限利用するのが試験必勝法なのです。
「白書を読む」シリーズをご受講下さい。
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