(1) 試問事項
2019年度以降より口頭試験は、コンピテンシーの確認にウエイトがシフトされました。
口頭試験の内容
(2)口頭試験の所見
a. コンピテンシー審査を意識して実務経験証明書を書く
①コミュニケーション、リーダーシップと②評価、マネジメントは、コンピテンシーの視点から試問する。
このため、申込書の「実務経験証明書」の記載に当たって、具体的な試問内容を頭にいれて記述すると良いでしょう。できれば、試問内容が「業務内容の詳細」から読みとれると完璧です。
与えられた課題に対し、下記を意識して、4つのプロセス管理のような感覚で述べてください。
円滑な口頭試験の流れとなることを約束します。
- 課題解決に当たり、どのような目的で、だれ(ステークホルダー)とリスクコミュニケーションを図ったか(コミュニケーション)
- 誰とどのような利害関係の調整を図ったか(リーダーシップ)
- 創意工夫によるコストの低減、工期の短縮、品質保証などを明確に示す(マネジメント)
- 得られた成果に関し、次工程や別の業務に資することを明言する(評価)
b. 技術者倫理、継続研鑽は従来どおりの試問からコンピテンシーに変わる
③技術者倫理、④継続研さんは、旧制度と試問内容は変わりません。
令和元年度から、旧制度のような「技術士倫理綱領」に関する試問が主体です。しかし、コンピテンシー審査に慣れてくると、「関連法規の遵守」、「自らの業務及び責任範囲」、「地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保」に関連する質問が増えると想定します。
- 技術者倫理の中の、「業務履行上の関係法令の遵守」に関連する質問
(業務に関連する関係法規の遵守もチェックして、口頭試験に臨んでください。)
- 自身の業務について、責任範囲が明確に説明できるようにしましょう。
- 自身の業務について、「次世代に渡る社会の持続性の確保」が具体的に説明できるようにしましょう。
(3)総合技術監理
総合技術監理は、変更されておらず,①体系的専門知識と②経歴及び応用能力の審査が行われます。
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