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2024.04【特集記事】

技術士第一次試験・コンクリート診断士・RCCM

第5章 RCCM資格試験のプロセスと試験対策のポイント

 

RCCMは、(一社)建設コンサルタンツ協会が主催する、民間資格です。正式名称を「シビルコンサルティングマネージャ(Registered Civil Engineering Consulting Manager)」です。
RCCMは民間資格ではありますが、建設業界での技術資格認定となり、国土交通省でも重視されている専門技術に携われる知識と経験のある技術者であることを証明する資格です。技術士とよく比較される資格ですが、「管理技術者」「照査技術者」に携わることができるという点では同等であり、どちらが上ということは言えません、試験は年々高度化しております。
協会の受験のしおりには、下記のような記述が掲載されています。

◎RCCMとは

シビル コンサルティング マネージャ (Registered Civil Engineering Consulting Manager、以下「RCCM」という。)は、建設コンサルタント等業務に係わる責任ある技術者として、業務の適正な執行の管理、技術上の事項の処理、および業務成果の照査の責任者となる資格試験です。
この資格制度は、建設コンサルタント等業務の円滑かつ的確な実施に資するとともに、優秀な技術者が積極的に活用されることによって、建設コンサルタントの技術力の向上を図ることを目的として創設されたもので、学識経験者及び発注機関の代表者で構成される「RCCM資格制度管理委員会」のもとに、一般社団法人 建設コンサルタンツ協会が実施するものです。
RCCM資格試験に合格し、さらに所定の登録の手続きによってRCCM登録証が交付され、「RCCM」の称号を称することができます。

◎受験資格について

RCCM資格試験の受験資格は、受験者の業務経歴において、建設事業の計画・調査・立案・助言、及び建設工事の設計・管理の業務(以下、「建設コンサルタント等業務」という。)に従事又はこれを管理した期間の合計年数が、次の(1)表「学歴と必要な実務経験年数」の区分のうち、イ〜ヘのいずれかに該当する方です。
実務経験年数は建設コンサルタント等業務に従事した年数の合計です。部門は不問です
また、すでに合格している部門の受験はできません

(1)学歴と必要な実務経験年数(受験資格に係る項目ですので、正確に記入願います。)

区分 基準となる学歴 実務経験年数
大学院
(後期)
大学改革支援・学位授与機構による学位を授与された方も博士と認めます。 修了後2年以上(今年度から実務経験年数が変更になりました。)
大学院
(前期)
大学改革支援・学位授与機構による学位を授与された方も修士と認めます。 修了後5年以上
大学 ・省庁大学(4年制大学相当)、高等専門学校専攻科を修了された方も学士とみなします。
・大学改革支援・学位授与機構より学位を授与された方も学士と認めます。
・放送大学を卒業された方は、卒業の翌年度から実務経験年数を起算してください。
卒業後7年以上
短期大学
高等専門学校
専修学校
2年制の理工系(RCCM専門技術部門の分野に限る)専修学校を卒業した方は短期大学卒業と同等と認めます。 卒業後9年以上
高等学校 高等学校卒業程度認定試験、大学入学資格検定に合格した方も高等学校卒業と認めます。その場合は合格の翌年度から実務経験年数を起算してください。 卒業後11年以上
中学校 卒業後14年以上

※放送大学、夜間部に在学中の実務経験は実務経験年数に含めません。
注1: 受験申込の際は、令和6年3月末日現在で計算、入力してください。
注2: 上記基準となる学歴は、基本的に文部科学省の学校教育法に基づくものとします。上記二の5年制高等専門学校卒業後、専攻科2年を修了した者についてはハに該当。
注3: 「高等学校卒業程度認定試験」合格者は高等学校の各卒業者と同等と認めます。受験経験年数の基準となる学歴は、卒業年記載の欄に合格年を記入してください。
注4: 2年制の理工系(RCCM専門技術部門の分野に限る)専修学校卒業者は、短期大学卒業と同等と認めます。
注5: 1年制の専修学校卒業者は基準となる学歴とはみなしません。
注6: 大学・短大又は高等学校等の夜間部卒業者で、その在学中の実務期間を実務経験年数とする場合は、その一つ前の学歴が基準となる学歴となります。夜間部卒業を基準となる学歴とした場合は、その在学中の実務期間は実務経験年数とはみなしません。

(2)建設会社や製造会社に勤務している方の実務経験について

  1. 建設事業の計画、調査、立案、助言及び建設工事の設計に従事した期間について、建設コンサルタント等業務の実務経験とみなします。
  2. 建設工事の監督業務に従事した期間については、「施工計画、施工設備及び積算」部門を受験する場合のみ、建設コンサルタント等業務の実務経験とみなします。その他の部門を受験する場合は、建設コンサルタント等業務の実務経験とはみなしません。

◎受験申込・受験予約・CBT試験

   試験期間:令和6年9月1日〜10月31日 

  • 受験には「受験申込」と「受験予約」が必要です。「受験申込」はWeb申請システムより、「受験予約」はプロメトリックHPで行います。
表

◎試験内容について

試験は、「RCCM試験A」と「RCCM試験B」の二つの試験で実施し、「RCCM試験A」は問題I及び問題II、「RCCM試験B」は問題III及び問題IVを受験します。
受験を完了するためには両方の試験を受験する必要があります。受験予約が可能であれば、同じ日に両方の試験を受験することも可能であり、異なる試験会場、異なる日時で受験することも可能です。

表

◎CBTとは

RCCM資格試験はCBTで実施します。
CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、コンピュータを利用した試験方式のことです。試験は解答用紙、マークシートに筆記用具で記述するのではなく、キーボード、マウスを利用して、すべてコンピュータで解答します。
受験者は試験実施期間中の、希望する試験会場、日時を予約して受験することになります。
試験・会場の予約に関しましては、プロメトリック社のホームページ(https://www.prometric-jp.com/examinee/test_list/archives/31)をご覧下さい。

◎CBTにより変わること

●RCCM資格試験を受験するまでに、申込みを行う行為は3回あります。

 ① RCCM資格試験受験申込 → (―社)建設コンサルタンツ協会 

  <受験申込期間>→  令和6年5月13日(月)〜6月12日(水)(消印有効) 

RCCM資格制度事務局にRCCM資格試験の受験を申し込みます。
RCCM Web申請システムより申込み、受験料決済が終了しメールで送信される受験申込書と必要添付書類を事務局に簡易書留で郵送し、不備なく受理された方には受験申込番号を記載した受験申込票を郵送します。

 ② RCCM資格試験受験予約 → プロメトリック社 

  <受験申込期間>→  令和6年7月4日〜10月28日 

RCCM資格試験は「RCCM試験A」(問題I及び問題II)と「RCCM試験B」(問題III及び問題IV)の2つに分かれ、両方の受験が必要です。
「RCCM試験A」、「RCCM試験B」はそれぞれに予約申込が必要です。どちらを先に受験して頂いても結構ですし、希望日の空き状況がゆるせば同日に両方を受験することも可能です。

●受験はキーボード、マウスを利用した解答のみです。

受験会場へは、筆記用具などの私物持ち込みは一切認められません(腕時計、ペットボトルなども禁止)。設問への解答はキーボードを利用する方法のみですので、記述問題の解答には、図、表の利用は出来ず、文字による解答作成だけとなります。

☆お問い合わせは、(一社)建設コンサルタンツ協会RCCM資格制度事務局へ。
 所在地 〒102-0075 東京都千代田区三番町1
     TEL 03-3221-8855 です。

◎RCCM資格試験合格のポイントと指導内容

問題Iは、管理技術者としてのストーリー展開が重要です。技術的問題や課題を把握して、技術指針・技術基準を活用して、仕様書に従った管理技術で、ある程度分類できる問題点を効率的に処理した能力が問われています。

  • どの技術基準や技術指針で問題点や課題を解決したのかを指導します。
  • どの仕様書で、管理技術上の決まった問題点を解決したのかを指導します。

問題IIは、6割程度が仕様書等に従った管理問題、3割程度が国土交通白書等からの引用問題、1割が倫理とその他です。
仕様書等に従った管理問題と倫理とその他のほとんどが過去問です。過去問題の重要ポイントをしっかり理解できれば必ず合格します。国交省白書のインフラ整備問題を押さえれば、さして難しい設問はありません。当社の講座では重要ポイントを指導します。

問題IIIは2021(令和3)年度から、事前に6題が公表される形式になりました。あらかじめ1600字程度の答案を作成しておく必要があります。どの問題が出題されるか分かりませんから、やみくもに過去の合格論文を暗記するのではなく、合格点を取るための答案レベルを理解することです。合格のポイントは問題IIと過去の指定用語にあります。どの問題が出題されても、合格できる記述試験ポイントを指導します。

  • 設問(1)の技術的な知識は何をどう書くのか分かり易く指導します。
  • 設問(2)のRCCM技術者としての意見や考え方何をどう書くのか分かり易く指導します。

問題IVはIV−1とIV−2併せて30問に答えます。IV−1は20問全てにわたり答える必須科目です。IV−2は30問の内の10問を選択する形式です。IV−1を主にした戦略を立てることが合格のポイントです。

問題IV−1もほとんど過去問です。過去問題の重要ポイントをしっかり理解できれば必ず6割以上獲得でき必ず合格します。重要ポイントを指導します。

問題IV−2は、部門によっては出題傾向があります。しかし、その出題傾向を押さえれば、過去問題を引用出題されています。出題傾向を指導します。

◎RCCM登録申請のフロー

◇申請の手順

申請の手順

◇申請書作成方法

RCCM資格ホームページの「申請ガイド◇Web申請システム」をクリックしてご確認ください。



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