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2024.04【特集記事】

技術士第一次試験・コンクリート診断士・RCCM

第3章 コンクリート診断士に合格するには!

 

1.コンクリート診断士試験の概要

コンクリート診断士は、公益社団法人 日本コンクリート工学会により定められた資格であり、年に1回、資格認定試験が同学会により実施されています。

資格の重要性・必要性は年々高まるのに対し、合格率は技術士並みの大変厳しい結果が続いております。
以下、コンクリート診断士資格認定制度について、公益社団法人 日本コンクリート工学会のホームページから引用いたします。


【コンクリート診断士資格認定制度】

コンクリート診断士資格認定制度は、コンクリート構造物の診断における計画、調査・測定、予測、評価、判定及び補修・補強対策並びにそれらの管理、指導等に関する業務に携わる技術者の資格を定めて、コンクリート構造物の安全性、使用性及び耐久性等に関する診断技術の向上を図り、コンクリート構造物に対する信頼性を高め、社会基盤の整備に寄与することを目的として、2001年に創設されました。

これまでに蓄積された膨大な社会資本のストックを適切に維持・保全管理していくことの重要性が高まる中、既存コンクリート構造物の診断・維持管理・補修補強の工学体系化を進めて診断士講習会用テキスト「コンクリート診断技術」を編纂するとともに、以後毎年、コンクリート診断士講習会受講者(有効期間2年)を対象にした認定試験を実施しています。また、試験合格後に登録を経て認定されたコンクリート診断士は、4年に1回登録更新のための研修を受講することで、習得した知識の継続的なアップデートにも努めています。2023年現在、約14,600名が本資格に登録されています。これらの実績を元に、本資格は国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」(国土交通省登録資格)としても登録されています。
なお、2020年度からコンクリート診断士講習会は対面式からeラーニング講習へと形式を改めました。


次に、コンクリート診断士の受験資格を示します。
資格・学歴により細かく定められています。

【コンクリート診断士受験資格】
表

2.コンクリート診断士試験の合格率と受験対策

以下、令和になってからの5年間のコンクリート診断士試験の受験者数と合格者数、合格率の状況を示します。2020年(令和2年)は、新型コロナウイルスの影響で試験が延期になり、受験者数が少なくなっております。
合格率は、下表のとおり、例年15%前後となっております。

コンクリート診断士試験の合格率(2019〜2023年)
年度 受験者数 合格者数 合格率
2019年 4,243 663 15.6%
2020年 2,973 484 16.3%
2021年 3,611 576 16.0%
2022年 3,474 557 16.0%
2023年 3,412 535 15.7%

試験方法は、①四肢択一式問題と②記述式問題の2つからなっており、合格基準は、試験実施機関では「①②のそれぞれについて、基準点を超えることが合格の要件となります。」とだけ公表されております。当センターの講座受講者の受験状況から推察しますと、択一式・記述式それぞれ65%前後の基準で、それ以上の成績の方が合格していると思われます。ただ、合格率が毎年一定していることから、年度により合格基準を変更して、合格率の調整を行っていることも考えられます。

コンクリート診断士の受験に際しては、日本コンクリート工学会が実施するコンクリート診断士講習会(現在はeラーニングで実施)を受講することが要件となっております。それでもこのような厳しい合格率が続いており、日本コンクリート工学会の講習受講だけでは、試験合格は困難であるというのが現状です。

新技術開発センターではスクーリング付きの「コンクリート診断士完全合格対策講座」、スクーリングなしの「コンクリート診断士合格対策講座」を十数年以上にわたり実施しており、多くの合格者を輩出しております。特にスクーリング付き講座では、田淵一光講師がスクーリング会場で1人1人の答案を査読し、個別アドバイスを行い、好評を得ております。

以下、講座受講者へのアンケ―ト回答から、「講座を受講して役立った点」と「合格のため特に有効と思われた学習方法」を抜粋して紹介いたします。
コンクリート診断士合格のため、ぜひ「コンクリート診断士完全合格対策講座」の受講をご検討ください。

〇講座を受講して役立った点

  • 論文の書き方は、このスクーリングで教えてもらえなかったらずっとわからないままだったと思います。教えて頂いたことで、自信がつきました。
  • 講師の先生に、文章を採点してもらうことで、本番でも自信をもって、記述式問題に回答することが出来た。
  • 添削は、非常に細かく想像以上のボリュームで返却され、また内容も的を射ていて満足。
  • 結論から記載する方法など、記述の基礎となる点を学んだ。
  • テキストを読み込むことで、知識を整理でき、択一問題で高得点をとれた。
  • 個人での学習とは異なり、出題の傾向や要点を指導して頂いたことが合格に繋がったと思います。
  • 講座テキスト「コンクリート診断士受験対策講座」がコンパクトにまとめられている。
  • 受講する前と受講した後で、理解力が向上した。論文の記入方法がわかった。
  • 受講する側としてはきつかったが、期日があるためそれに向け勉強することとなり強制的に勉強することができた。択一式の模擬問題を何回も解くことで、基礎知識が理解できるようになった。
  • 頻出問題を一つのテキストで概要をまとめられている点が良い。
  • 問題に対して、どのように解答をしていけば良いか、どのように採点を行っているのかを知ることが出来た。

〇合格のため特に有効と思われた学習方法

  • 講座テキスト「コンクリート診断士受験対策講座」で全体的な内容を把握した。過去問で不正解だった箇所を学会テキスト「コンクリート診断技術」で確認し知識を補強した。
  • 過去問テキストを反復すること
  • 各変状の特徴、メカニズム、調査手法、補修工法等を理解した上で、択一式は、問題の数をこなすことが有効だと思います。記述式は、各変状の要因、調査手法、対策等が大方決まっているかと思いますので、その部分を自分なりに整理し、第三者に添削してもらうことが良いかと思います。
  • 択一式について、過去5年間の過去問を2回ずつ解いて、解説をよく読んで同様の問題への対策とした。過去問と同じ問題が2問出題されたので有効だった。
  • 択一を3月くらいまでに完璧にする(過去問は全部解けるくらい)。4-6月で記述式に集中する。記述式は過去問をできるだけ多く解く
  • 択一、記述式ともに、新技術開発センターの講座は有効と思われます。



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