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2024.01【特集記事】

技術士試験に合格するために
試験の歴史と背景を知ろう!!

合格者体験談
(2023年11月26日 「技術士第二次試験合格のポイント(大阪)」にて)


 
講演者
宮脇 豊 氏
 業  種:内燃機関製造販売会社
 受験部門:機械部門(機械設計)
 受験回数:6回

 受講した講座:
 新技術開発センター 試験合格対策講座
 合格一直線コース口頭試験対策完全合格講座(2日間)



受験歴
私は、技術統括本部で管理職をしていた58歳のとき、受験回数6回目で合格しました。2009年に第一次試験合格、2010年に第二次試験合格したのですが、口頭試験で不合格になりました。それから2011年から2014年まで、第二次試験の筆記試験で不合格が続き、そこで一度受験を断念しました。その後、技術部門を一時離れましたが復帰し、8年後の2021年に再挑戦しました。新技術開発センターの合格一直線コースを受講して2022年に筆記試験に合格し、口頭試験対策講座2日間コースも受講しました。

試験勉強
参考書については、受験を断念したときに持っていたものを全部処分してしまっていたので、新たに新技術開発センターから出版されている「ベーシック5冊セット」を購入しました。勉強時間については、平日は、朝の通勤電車で1時間、会社に着いてから始業前に空いている会議室を探して1時間弱学習しました。そして、終業後にフードコート等で1時間弱、帰りの通勤電車で1時間弱学習し、1日3時間学習を基準としました。なお、通勤電車ではインプット学習、会議室ではアウトプット学習を行いました。休日は、朝5時に起きて6時から昼過ぎまで学習し、土日で10時間を基準としました。平日と休日合わせて週25時間、月100時間を基準にしました。この基準で勉強を始めて、大体1ヶ月ぐらいで習慣になりました。月100時間という数字は、私の知り合いの合格者の例を見ても、よい数字と思っています。

試験対策
11月から12月にかけて、ベーシック5冊セットの読み込み、勉強時間の計画、過去問題の分析、キーワードの作成を行いました。また、白書、日刊工業新聞、日経ものづくり、学会誌等を読む習慣を付けました。特に、キーワード作成については、ベーシック5冊セットの中の「技術士第二次試験に合格するキーワード集の作り方と高得点論文作成法」に書いてある通りに行いました。具体的には、パワーポイントでキーワードを作成して、それに基づいて600字で手書きする、それをクリアファイルの見開きに入れて持ち歩く、管理表でどれだけ作成したかを管理する、ということを行いました。
1月から2月にかけては、通信講座のテキストが到着しましたので、それを読み込みました。また、キーワード作成も続けました。3月から4月まではスクーリングに参加しました。スクーリングでは、4月に提出する受験申込書の業務内容の詳細についてアドバイスをいただき、全部書き直して再度添削頂きました。これが後の口頭試験で非常に役に立ちました。
5月に入ると、第4回最後のスクーリングと、ゴールデンウィークの連休でキーワード作成を追い込み、大量の論文骨子を作成しました。また、この頃からインプット中心からアウトプット中心の手書き学習に移行してゆきました。6月は模擬試験を受験しました。そして、休日は本試験と同じ10時から12時、1時から4時半という時間帯に論文を作成しました。また、普段からこの時間帯にはトイレに行かないようにするなど、試験時間に自分の体を慣らしていくようにしました。論文作成は1枚20分で書く練習をしました。また、キーワードをボイスレコーダーに録音して電車で聞きました。
筆記試験受験後は、すぐに再現論文を作成しました。そして、面接の内容をインターネットで調べました。11月の筆記試験合格発表後は、Q&A集を作成、口頭試験対策シミュレーション講座、マンツーマン指導講座を受講しました。特に、シミュレーション講座では他の受講生の前に出て模擬試問を行わせていただき、これがたいへん勉強になりました。また、口頭試験を終えた受験生が試験内容を提供してくれる「口頭試験速報」を毎日チェックして非常に参考になりました。

合格後の状況
日本技術士会に登録させていただきました。機械システム部隊に入りまして、皆さん例会と懇親会に参加されており、そこで技術士の人脈が広がっています。そして、継続研鑽でCPDポイントを50以上2年続けたらAPECエンジニアとIPEA国際エンジニアに申請できる資格を得られますので、それを目指して頑張っております。



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